ワクチン予防接種Vaccinate
- インフルエンザ予防接種
- 今年もインフルエンザの季節がやってきました。 予防接種を考えている方は早めに済ませ、流行を乗り切りましょう。
特に注意が必要なのは、重症化しやすい高齢者の方。 65歳以上では予防接種で発症を3〜4割減らし、死亡の8割を防ぐことが出 来るといわれております。
感染をきっかけに肺炎を併発する危険があるだ けでなく、寝込むことで体の機能が低下し、自立生活をしていた人が寝た きりになってしまうこともあります。
例年、感染者数が増加するのは12月下旬。ワクチンの効果が出るまでに 通常2〜4週間かかります。 状況によりワクチンが不足する場合もございますので、接種ご希望の方 はお早めのご予約をおすすめ致します。
- 肺炎球菌予防ワクチン接種
- 高齢者の死亡原因において、肺炎は高い確率を占めています。特に、インフルエンザ等にかかると、肺炎を併発して重症化するケースが多く、その対策が急がれています。
肺炎の最も多い原因菌は肺炎球菌です。肺炎球菌の予防接種は、その7〜8割をカバーすると言われています。
接種回数・間隔
接種対象者は、2歳以上です。個人差がありますが、1回の接種で5年以上の効果が期待できます。
- B型肝炎球菌予防ワクチン接種
- B型肝炎ワクチンとは、B型肝炎の成分を使って免疫をつける不活化ワクチンです。免疫を高めるためのアジュバントという免疫増強剤にアルミニウムを使っています。しばらくすると抗体が下がってしまうため、何回かワクチンをする必要があります。
B型肝炎ウイルスを持った母親から生まれた赤ちゃんには保険診療で予防ができますが、一般的には任意接種として自費になっています。
医療従事者には、労働災害の観点から勤務先の医療機関負担で行っていることが多いです。私自身も研修医になった時に、ワクチンの接種を受けて、現在もB型肝炎の抗体の値を年に1回チェックしています。
接種回数・間隔
1回目接種後、4週間後に2回目の接種を行います。その後、6カ月後に追加接種を行います。接種量は0.5mlです。
※B型肝炎ワクチンとは別のワクチンを接種するまでに空ける期間では、6日以上です。
- 麻疹・風疹予防ワクチン接種
- 麻疹と風疹の予防接種として行われるMRワクチン。麻疹(measles)のM、風疹(rubella)のRを取って、MRワクチンと呼ばれています。
麻疹ウイルスと風疹ウイルスの毒性を減らしたウイルスを使っている、生ワクチンです。麻疹ワクチンはニワトリの細胞を、風疹ワクチンはウズラの細胞を使って作られています。
アメリカでは、麻疹(measles)、おたふくかぜ(mumps)、風疹(rubella)、水疱瘡(varicella)の4種類を同時に1本の注射で接種するMMRVワクチンが行われていますが、日本ではMRワクチンしかありません。 MRワクチンを接種することで、麻疹と風疹を同時に予防することができます。定期接種といって、予防接種法に基づき定期的に公費で接種するワクチンです。
- おたふく風邪予防ワクチン接種
- おたふくかぜはムンプスウイルスの飛沫・接触感染によって、片側あるいは両側の唾液腺に晴れや痛みを起こす感染症です。
潜伏期間は2〜3週間です。多くは耳下腺炎となり、耳の下、頬の後ろ側やあごの下側が腫れて痛みます。ほどんどは3〜7日程度で治癒しますが、稀に、難聴、脳炎、膵炎や無菌性髄膜炎などの重い合併症となることもあります。
ワクチン接種を受けても、その後感染すると発病する場合がありますが、重症化を防ぎます。
各種予防ワクチン接種
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